余談①「A Falcon's Short Wings」
以下、すべて「カモメのジョナサン」からの引用です。
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彼が意識をとりもどしたのは、日没後、かなりたってからのことだった。
彼は月の光をあびながら、海上をゆらゆらと漂っていた。
両の翼はまるで鉛の板みたいな感じだったが、それよりも、背中にのしかかってくる敗北感の重圧のほうがさらに重たかった。
彼は打ちひしがれた心で、いっそのことその重さが自分を海の底まで優しく引きずりこみ、それで何もかも万事終わりということにしてくれたらどんなにいいだろう、と考えた。
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どうしようもないことだ。
お前は一羽のカモメにすぎない。
もともとお前にできることには限りがあるのだ。
・・・
それにお前がもっと速く飛ぶように生まれついていたのなら、あのハヤブサみたいな短い翼をもち、魚のかわりに鼠かなんか食って生きていたはずだ。
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短い翼だ。
ハヤブサのあのつぼめた短い翼!
こいつが答だ!
おれはなんて馬鹿だったんだ!
必要なのは小さく短い翼だけなのだ。
翼の大部分をたたみこみ、残された先端だけで飛ぶ!
短い翼!
それがすべてだ!
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以上、すべて引用でした。
テニスにおける「ハヤブサの短い翼」はあるのでしょうか?
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