F②「G返し」での「ひねり込み」
「スピン」ショットを「3つの動き」に分けました。
「第1の動き」=「打点までの動き」=「切り返し」
「第2の動き」=「打点での動き①」=「ひねり込み」
「第3の動き」=「打点での動き②」=「回転プッシュ」
そして、すべての動きの基本となる、最も重要な動きは
「第4の動き」=「ヘッドの返し(G返し)」です。
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「打点での動き」でまず最初に重要なのは、ボールに強い「スピン」をかけることです。
そのためには強い「ひねり込み」の動きが必要です。
さらに、その「ひねり込み」の動きでボールを「つかまえる」ためには、「G返し」のパワーを正確に利用する必要があります。
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①「G返し」パワー
- バッティングでの「手首の返し」やゴルフでの「手首の返し」とは動きが大きく異なります。テニスは「スピン」をかけるショットなので、単純にマネしないようにしてください。
- 以前は、打点での「ネック中心」の半径の短い「コマ回転」をイメージしていましたが、単純な「コマ回転」ではボールをつかまえることはできません。
- もちろん、グリップからヘッドまでの「ワイパー回転」ではなおさら、ボールをつかまえることができません。
- 「体回転」などのパワーを集中させるのは、「G返し」の「重心(G)」です。
- ヘッドの右側という、「アンバランス」な位置にある「重心(G)」のパワーでボールをひねり込み、ボールをつかまえます。
- 単なる半径の短い「コマ回転」や、半径の長い「ワイパー回転」では、「G返し」の「リズム」が生まれません。
- ゴルフのヘッドのように、「重心(G)」が「アンバランス」な位置にあることで、「G返し」のリズムが生まれます。
- ゴルフの「手首の返し」が打点の1点に正確にミートするように、「G返し」のリズムを打点に正確に合わせます。
↑ 手首が左に流れると、「ワイパー回転」になってしまいます。「G返し」の「リズム」が打点で遅れてしまいます。
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②「ラケットを折れ!」「ヘッドを飛ばせ!」
→ 「回転ジェットでガメラ発射!」
- 打点での、半径の短い「コマ回転」をイメージするために、ラケットを折って、ヘッドだけを飛ばす動きを考えました。
- 飛んで行く「ヘッド」を、「回転ジェット」で飛んで行く「ガメラ」でイメージしました。
↑ 残念ながら、「回転ジェット」の「ガメラ」の出番がなくなりました。
↑ 赤い点が「G返し」での「重心(G)」です。
- どちらのイメージもダメです。単なる「コマ回転」や「ワイパー回転」にはリズムがなく、ボールをつかまえることができません。
- ゴルフヘッドのアンバランスな「重心(G)」が強烈な(「手首の返し」訂正)「ヘッドの返し」パワーを生み出すように、ラケットヘッドのアンバランスな「重心(G)」が強烈な「G返し」のパワーを生み出します。
↑ 単純な「回転」では、ボールを「つかまえる」ことができません。
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③「グリップは発射台」
- ヘッドが「コマ回転」で発射されれば、発射台であるグリップは打点に「残る」イメージが必要です。
- 打点では「G返し」を使って、強い「ひねり込み」を行うので、グリップ側は、そのアンバランスな動きの「バランス」を取る必要があります。
↑ 「G返し」の「重心(G)」のアンバランスな動きに集中します。
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↑ ナダルの「バギーウィップ」です。「G返し」パワーの「重心(G)」はどのように動いているのでしょうか?
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悪口を言うつもりはないのですが、「バックハンド」の「ジャックナイフ」を使う選手がいますが、理解に苦しみます。
プロなので、観客を喜ばせることも必要かもしれませんが、打点での「G返し」の「重心(G)」の動きに集中しているようには見えません。
「必要不可欠」な打ち方なのでしょうか?
もし不可欠の技術なら、もっと多くの選手がもっと多くの場面で使っているはずです。
調子を崩す「きっかけ」になりそうで「怖い」ですね。
ネット際、2~3mのグランドスマッシュをネットに直撃する選手もいます。(対ジョコビッチ戦)
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「G返し」は難しい考え方ですが、ぜひ「挑戦」してみてください。
興味がわいたり、何か疑問があれば「コメント」してください。
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