B②③④「裏拳」での「G返し」
「スピン」ショットを「3つの動き」に分けました。
「第1の動き」=「打点までの動き」=「切り返し」
「第2の動き」=「打点での動き①」=「ひねり込み」
「第3の動き」=「打点での動き②」=「回転プッシュ」
そして、すべての動きの基本となる、最も重要な動きは
「第4の動き」=「ヘッドの返し(G返し)」です。
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「打点での動き」でまず最初に重要なのは、ボールに強い「スピン」をかけることです。
そのためには強い「ひねり込み」の動きが必要です。
さらに、その「ひねり込み」の動きでボールを「つかまえる」ためには、「G返し」のパワーを正確に利用する必要があります。
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①「シングルB」の「G返し」
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「シングルB]は「引き腕」だけなので、「パワー」不足になりやすく、「R返し」で十分なスイングパワーを作り出しておく必要があります。
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打点までの「R返し」のパワーを利用して、打点での「G返し」に切り替える、「二段返し」を使います。(第8段階)
- 「アンバランス」な位置にある「重心(G)」のパワーでボールをひねり込み、ボールをつかまえます。
- ゴルフのヘッドのように、「重心(G)」が「アンバランス」な位置にあることで、「G返し」のリズムが生まれます。
- ゴルフの「手首の返し」が打点の1点に正確にミートするように、「G返し」のリズムを打点に正確に合わせます。
- 「G返し」でボールをつかまえて、スピンをかけながら、「回転プッシュ」でボールにパワーを伝えます。
- 打点で「G返し」と「回転プッシュ」を使っている間、グリップ側は、そのアンバランスな「返し」の動きの「バランス(G反動)」を取る必要があります。(第6段階)
- 高い打点に対しては、ゴルフでの「ヘッドの返し」のイメージが難しくなります。ゴルフの「R返し」はクラブ全体のダウンスイングだからです。
- ティームのように体全体のパワーを使い過ぎると、「R返し」だけになり、打点での「G返し」への切り替えができなくなります。
- 高い打点に対しては、日本人になじみのある(?)空手の「裏拳」のイメージを使ってみてください。右肘を支点にして右手の甲で相手の顔を攻撃します。この「裏拳」パワーを「R返し」に使います。
- もちろん、打点では「G返し」に切り替えます。フェデラーのような体回転のパワーを使わない、不思議なスイングになります。卓球のコンパクトなバックハンドに似ています。
↑ 「R返し」も「G返し」も弱く、手首だけでスイングしているように見えます。
↑ ゴルフでの「ヘッドの返し」のような、「R返し」のパワーを利用した「G返し」のパワーが不可欠です。
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②「ダブルB」の「G返し」
- 左利きのゴルフのスイングを練習すればわかりますが、「ダブルB」で「二段返し」をコントロールするのは「引き腕」である右手でなければなりません。
- 左手主導での「左手でのフォア」的スイングは「G返し」のリズムが不安定になります。
- 特に、日本人選手はジュニアの頃のクセで、バッティングのように、大きく手首を返し、ラケット全体を「振り回して」しまいます。
- これでは「R返し」だけのスイングであり、打点での「G返し」への切り替えができません。
- 右腕主導でコンパクトな「R返し」を行い、打点では左手をうまく使って「G返し」に切り替える、「二段返し」が不可欠です。(第8段階)
↑ 明らかに「R返し」が大き過ぎて、「G返し」に切り替わっていません。
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- 打点で「G返し」での「ひねり込み」と「回転プッシュ」を使うとき、右手に力を入れ過ぎてはいけません。
- 「G返し」の動きを両手のグリップ側がジャマしないように、右手は「G反動」の動きに意識を集中します。(第6段階)
- 右手首と右肘から「背面飛び」をするイメージは、理解不能ですね。「背面飛び」はもう廃盤ですか?
↑ 上のショットと比べると、明らかに、「G返し」への切り替えが強くなっています。
↑ 写真では微妙ですが、右肘と右手首に「G反動」の動きがみられます。
↑ バッティングのように両手首を返してしまうと、「G返し」はできません。11歳頃にクセをつけると修正するのに苦労します。
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「G返し」は難しい考え方ですが、ぜひ「挑戦」してみてください。
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