F①「G返し」のための「切り返し」
「スピン」ショットを「3つの動き」に分けました。
「第1の動き」=「打点までの動き」=「切り返し」
「第2の動き」=「打点での動き①」=「ひねり込み」
「第3の動き」=「打点での動き②」=「回転プッシュ」
そして、すべての動きの基本となる、最も重要な動きは
「第4の動き」=「ヘッドの返し(G返し)」です。
**********
打点で「G返し」を成功させるためには、「構え」からの、コンパクトなヘッドの「切り返し」が必要だと思っていました。
しかし、重要なのは、打点で「G返し」を正確に使うことであって、「構え」からの「切り返し」の方法はそれほど重要ではないということがわかりました。
もちろん、バックスイングのやり方の中には、打点での「G返し」の動きをジャマするものが多いので注意が必要です。
「構え」から「切り返し」の間、打点での「G返し」の動きに意識を集中しておくことは重要なことです。
**********
すいません。第8段階と第9段階の技術「R返し」を使った理論に訂正します。
試行錯誤の結果、「切り返し」では、打点のための「G返し」の動きを使うことはなく、それぞれの打点に対応してヘッドをスイングしていく「R返し」の動きを使うことがわかりました。
**********
では、まず、「第1の動き」=「切り返し」を説明します。
「切り返し」では、「スカートひらり」スイングをお勧めします。
打点での「G返し」をジャマするような「遠心力」などの不安定な要素をできるだけ取り除いた動きです。
しかし、あくまで、重要なのは、打点での「G返し」です。
**********
①「動」の中での「構え」と「始動」
- 今までは、「遠心力」を極力なくすために、「静止」した「構え」から、「切り返し」を使って、ヘッドを「始動」させる方法を模索してきました。
- しかし、「静止」した「構え」のイメージは、実際のラリーでの激しい動きと矛盾します。
- 社交ダンスで、スカートのすそを左右に振らすとき、スカートのすそに「切り返し」が起きます。その動きを、ラケットの「構え」から「始動」への「切り返し」に使います。
- 腰回転や腕スイングを使って、ヘッドを後方に「ひらり」、そして「切り返し」を使って、前方に「ひらり」とひるがえします。
- ただし、つねに、「G返し」の「重心(G)」に意識を集中させることが不可欠です。
- それぞれの打点で、「G返し」が正確に使えるように、適した位置にヘッドが準備されるように、ラケット全体をスイングします。適する位置にヘッドを準備するスイングが「R返し」です。
- 打点では「R返し」と「G返し」の「二段返し」を使います。
↑ 「G返し」に最も適する位置にヘッドを準備するスイングが「R返し」です。
**********
②「伏せ面」で「ヘッドを立てる」
- 体の右側に右腕を降ろし、手首を低い位置に保ち、厚いグリップで「伏せ面」で構えます。
- 右腕と「伏せ面」のラケットがほぼ「直角」になるように、手首を立てます。「伏せ面」が地面と水平になるイメージです。「ヘッドを立てる」とも表現します。
- 実際の打点では、ボールの高さに合わせて、面の角度が調節されますが、この「スカートひらり平面」での「切り返し」によって、「G返し」パワーを打点に合わせることができます。
↑ 「ヘッドの遅れ」のリズムが不安定になりがちです。
「G返し」への意識の集中が不可欠です。
↑ 「G返し」に最も適する位置にヘッドを準備するスイングが「R返し」です。
**********
③「体回転」での「スカートひらり」
- 「伏せ面」の「スカートひらり平面」での「切り返し」によって、「体回転」のパワーを「G返し」のパワーに有効に伝えることができます。
- 単純に、「体回転」のパワーを「ヘッド」に伝えてしまうと、「遠心力」を使った不安定な「ワイパー」スイングになってしまいます。
- 打点では「R返し」と「G返し」の「二段返し」を使います。
↑ 「G返し」に最も適する位置にヘッドを準備するスイングが「R返し」です。
**********
④「切り返し」のリズムと「手首の返し」パワー
- 「切り返し」では、「ヘッドの遅れ」が生まれ、スイングを不安定にします。
- しかし、「G返し」パワーの「重心(G)」に集中していれば、自然と、コンパクトでブレの少ない「切り返し」ができるようになります。
- この「ヘッドの遅れ」の大きさは、「G返し」の動きをジャマしなければ、気にする必要はありません。自分のパワーに適した「切り返し」のリズムを覚えましょう。
**********
実際の打点では、ボールの高さに合わせて、腕や手首を前方に上げ、地面にほぼ垂直な面で「G返し」を行うため、非常に動きが複雑になります。
(実際の打点では「R返し」と「G返し」の「二段返し」を使います。)
「スカートひらり」の「切り返し」練習は、むしろ、実際の打点では理解が難しい「G返し」の複雑な動きを、地面と水平な平面で行うことで「単純化」し、より理解しやすくする練習なのです。
(水平面で「切り返し」を行うと、「R返し」の「リズム」がより理解しやすくなります。)
**********
「G返し」は「難しい考え方ですが、ぜひ「挑戦」してみてください。
興味がわいたり、何か疑問があれば「コメント」してください。
「コメント」は「非公開」にできます。ご希望の場合はお書きください。
**********