「異次元テニス」をめざして

ー 残酷な天使の「アンチテーゼ」 ー

F⑯「翔べイカロスの翼」

順調に「異次元」の世界を飛翔しています。

と言いたいところですが、ウソです。

イカロスの翼」がはずれ、旋回しながら落下しています。

でも、大丈夫です。何度も何度も経験して慣れています。

むしろ、「太陽」に近づき過ぎた証拠だと思うことにします。

の翼をつけかえて、また「復活」します。

  **********

①「スローモーション」の罠

理論や技術の世界に染まり過ぎていたようです。

久しぶりに実戦的なテニスを見て、ショックを受けました。

インターハイのレベルですが、あのスピードとパワー」に対応できるか不安になりました。

  **********

「スローモーション」のにはまりました。

ビデオやyoutubeなど、「スローモーション」を見過ぎました。

「G返し」や「G反動」、「子亀返し」など、今までのほとんどの技術が、「スローモーション」のスピードの中でイメージしたものでした。

もちろん、今でも「有効」な技術だと思っていますが、それを実戦で使いこなすには「時間を止める」能力が必要です。

イカロスの翼」のは溶けてしまいました。

  **********

②「ショートスイング」での大きなスイング

実戦的な「スピードとパワー」に対抗できる「新しい翼」が必要になりました。

必要なものは、「スローモーション」の中での技術ではなく、実戦的な「スピードとパワー」を作り出す技術です。

今までのいろいろな技術の中で、実戦的な「スピードとパワー」という点で信頼できる技術は、ゴルフの「ショートスイング」です。

  **********

第11段階では、ラケットの「始動」、つまり「Gクイック」のための練習方法として、「ショートスイング」を紹介しました。

しかし、今回は「ショートスイング」が持つ「スピードとパワー」が必要です。

「ショートスイング」では、「腕全体とラケット全体」の大きなスイングを、打点での「一瞬」の「ヘッドの返し」につなげます。

そこに、実戦的な「スピードとパワー」が凝縮されます。

f:id:itisuptoyou:20180619105025p:plain f:id:itisuptoyou:20180619105050p:plain

f:id:itisuptoyou:20180619105125p:plain f:id:itisuptoyou:20180619105152p:plain f:id:itisuptoyou:20180619105230p:plain f:id:itisuptoyou:20180619105250p:plain f:id:itisuptoyou:20180619105329p:plain

↑ はたして、上のスイングは「ショートスイング」でしょうか?「ワイパースイング」でしょうか?

  **********

ゴルフでは、「腕全体の返し」と「クラブ全体の返し」と「ヘッドの返し」という「三つの返し」を使った、大きなスイングの「スピードとパワー」が打点に凝縮されます。

 f:id:itisuptoyou:20180606170015p:plain  f:id:itisuptoyou:20180606161452p:plain f:id:itisuptoyou:20180606170052p:plain

  **********

③あえて、「G返し」の「進化形」

以前は、「腕全体の返し」と「ラケット全体の返し」を組み合わせると、「ワイパースイング」という打点での「G返し」が弱い打ち方になると思っていました。

しかし、「G返し」や「子亀返し」の練習のおかげで、「ショートスイング」での大きなヘッドの動きの中でも、打点に「ヘッドの返し」を凝縮できるようになりました。

その結果、大きなヘッドの動きによって生まれた「スピードとパワー」が、打点に凝縮されます。(第16段階)

あえて、「ショートスイング」を「G返し」の「進化形」とみなします。

実戦的な技術とは言えない「G返し」や「子亀返し」ですが、けっして無駄ではありません。

むしろ、「不可欠」な「アンチテーゼ」だと思います。

「ショートスイング」「ワイパースイング」は見た目がほとんど同じです。

この二つの区別は、プロ選手でも難しいかもしれません。

「異次元」の難しさです。

  **********

④「翔べイカロスの翼」

重要な課題が残ります。

テニスは、「腕全体の返し」と「ラケット全体の返し」の「二つの返し」を使います。

ゴルフは、「腕全体の返し」と「クラブ全体の返し」と「ヘッドの返し」の「三つの返し」を使います。

テニスでの、手首を使った「ラケット全体の返し」は、ゴルフでの「ヘッドの返し」を含む、複雑な動きをすることになります。

「ショートスイング」は「スピードとパワー」を生み出す動きなので、「ヘッドの返し」のコントロールは非常に重要な課題となります。

  **********

重要な「ヒント」が一つあります。

「G反動」など、「ヘッドの返し」の「反動」の動きをチェックする練習をしました。

「グリップ側」に生まれる、この「反動」の動きを、「ショートスイング」の「ヘッドの返し」を加速し、パワーアップする技術として使うのです。

この技術が「ショートスイング」の「命」かもしれません。

  **********

今までの「イカロスの翼」のは溶けました。

あえて、同じイカロスの翼」を、もう一度、しっかりと身につけ、再び「異次元」の世界を飛翔したいと思います。

  **********

「G返し」は難しい考え方ですが、ぜひ「挑戦」してみてください。

興味がわいたり、何か疑問があれば「コメント」してください。

「コメント」は「非公開」にできます。ご希望の場合はお書きください。

  **********